宅地建物取引士の試験に合格したら何をすべき?
宅建士登録を予定している方は、登録までの準備が実はちょっとだけ面倒なんです。
そこで、宅建士登録済みの筆者が以下の点を分かりやすくまとめてみました。
- 合格後、登録までの流れ
- 必要書類
- 費用
少しでもご参考になれば嬉しいです。
きゃちネコ
宅建士の資格とは?宅建試験を受けたら合格点に1点足らず落ちた話
目次
宅建試験合格後|登録までの流れ
宅建士試験に合格された方はおめでとうございます!そして登録をお考えの方は、これから少し道のりが長いのでもう少し頑張りましょう。
先ずは登録条件をチェックです。実務経験の有無によって流れが異なります。
登録条件
前提として以下の要件を満たしている必要があります。
- 宅地建物取引士試験に合格している
- 実務経験が2年以上ある、又は実務経験がない場合は登録実務講習を修了している
- 宅建業法第18条第1項各号に掲げる欠格要件に該当していない
実務経験が2年以上ある場合
別途書類の用意が必要です。書類については後述します。
※宅建業者に従事していても、主たる業務が不動産取引に従事していない職種は認められません。
(例 受付、秘書、総務、経理などいわゆるバックオフィス系や補助的な事務など)
実務経験が2年未満の場合
「登録実務講習」を受講する必要があります。修了試験に合格し、登録実務講習の“修了証”を入手する。
上記の通り、実務経験がない方は講習実施機関にてスクーリングが必要となります。概要は後述しますが、合格後にすぐに登録したい方は早めの申込がおすすめです。
登録までの流れ
登録までの流れは以下を確認しましょう。概要として1から5のステップを踏んで登録完了。
登録して初めて宅建士証の交付申請が可能となります。
実務経験がない場合は登録実務講習の受講が必須です。各機関の実施スケジュールを確認しておきましょう。
登録申請に必要な書類は数種類あります。本籍地や法務局で入手するものがあるため早めの準備がベター。
ステップ2で申し込んだ登録実務講習を受講し修了証を入手します。
東京都庁の住宅政策本部民間住宅部不動産業課へ出向き申請を行う。
登録完了後、宅建取引士証が必要な場合は別途交付申請の手続きが必要になります。(当記事では割愛)
登録実務講習
上述した通り、実務経験がない場合は登録実務講習を受講する必要があります。
スクーリング内容は以下のような感じです。
- 事前にもらうテキスト等に目を通し予習する
- スクーリング当日はテキストに沿って授業、演習を行う。大体2日間を通して行う。
- スクーリング最終で修了試験を行う。合格し修了証を入手する。
2日間のスクーリングはテキストと演習問題集を通して進められます。
実務で使われる契約書・重説書類はもちろん、取引に付随する証明書や申請書類を通して説明と演習を繰り返すスタイルでした。
最後に行う修了試験はテキストや演習問題からの出題。試験中はテキストを参照できますし、しっかりと講習を受け理解できていれば落ちることはありません。
ふるい落とす試験ではないので宅建試験合格者ならみなさん合格できます。
これらを経てようやく登録実務講習の修了証を入手できます。
日本宅建学院さんでは合格直後に修了証を手渡しでもらうことができました。
必要提出書類
登録申請時に必要な提出書類をまとめます。
提出書類等 | 入手場所 | 備考 |
① 登録申請書 | ダウンロード | 様式第五号 |
② 誓約書 | ダウンロード | 様式第六号 |
③ 身分証明書 | 本籍地の市区町村 | 戸籍抄本や運転免許証ではない |
④ 登記されていないことの証明書 | 東京法務局後見人登録課 | |
⑤ 住民票 | 市区町村、コンビニ等 | マイナンバーの記載不要 |
⑥ 合格証書 | 宅建合格者 | 来庁者は原本とコピー両方 |
⑦ 顔写真 | ー | 縦3cm✕横2.4cm 顔の大きさ2cm程度 |
⑧ 登録資格を証する書面 | ||
【実務経験2年以上の方】 ・実務経験証明書 ・従業者名簿のコピー | ・実務経験証明書はダウンロード ・名簿は実務経験先の宅建業者にて | 様式第五号の二 様式第八号の二 |
【登録実務講習修了者】 ・講習実施機関の発行する修了証 | 受講した講習実施機関 | 原本のみ |
⑨ 従業者証明書 | 現在従事している宅建業者 | 来庁者は原本とコピー両方 |
⑩ 未成年者の方 | ・営業に関する法定代理人の許可書 ・戸籍謄本 ・法定代理人の身分証のコピー | 婚姻者は除く |
⑪ 本人確認書類 | ー | 運転免許証や健康保険証etc. |
⑫ 登録手数料 37,000円 | ー | 現金のみ。収入証紙ではない。 |
参考:東京都住宅政策本部
まとめ
以下まとめです。
- 宅建士試験合格後、活動を開始するには先ずは登録申請が必要
- 登録申請に必要な書類が複数あり、取得までに時間がかかるものがあるのでので事前確認すべし
- 実務経験の有無によってステップが異なる
- 宅建士としての活動を開始するには登録後、取引士証の交付申請が必要
登録が急ぎの方は必要書類の事前準備を早めに行っておくことがポイントです。
See you soon!!🐈