宅建士の試験に2回目で合格したので勉強方法を解説します

国家資格の中でも広く知られている宅地建物取引士

以前の記事で、筆者が令和3年度(2021年)の試験に1点差で不合格となったお話を綴りました。

しかし!

ついに!

令和4年度(2022年)の宅建士試験に合格できました!!(泣)

2年かけての合格は嬉しいのはもちろん、最高の達成感とキャリアの自信へとつながりました。

この記事では

  • 1点差の不合格を踏まえての改善点
  • 2回目の試験に挑む実際の勉強方法
  • 合格発表まで

などを綴ります。

これから受験を考えている方、既に試験に向けて挑戦中の方に向けての少しでもご参考になれば嬉しいです。

きゃちネコ

不合格時の話については下記の記事で綴っているから参考までにゃ🐡

【関連記事】宅建士の資格とは?宅建試験を受けたら合格点に1点足らず落ちた話

宅建士の資格とは?宅建試験を受けたら合格点に1点足らず落ちた話

宅建試験1点差で不合格からの対策とは?

ようやく2022年度、2回目の宅地建物取引士の試験で合格することができましたが、そこまでの道のりは簡単ではありませんでした。

学習開始は2021年、初学者として令和3年度10月の試験に挑みましたが1点差の不合格で泣く結果に。悔しさをバネに次年度に切り替えるようにしましたが、同じ学習法ではダメだと考え自分に足りない部分を見直しました。

その結果、1つの学習法の追加で理解・記憶を深めることができました。

宅建士の登録までの流れとは?必要書類と申請フローの分かりやすい解説

【一問一答】を取り入れ学習を強化した

以前の方法では、“テキストの熟読⇒過去問演習⇒分からない部分をテキスト見直し”といったルーティンで全セクションをそれぞれ3周ほど行いました。

しかしこの方法だと過去問(4択)の正解を何となく覚えてしまっていて、ひとつずつの問題内容を理解しきれていなかったことに気づきました。

この課題をクリアするため過去問の一問一答(〇✕形式)を取り入れることに決定。

一問一答だと文字通り一問ずつ〇か✕かを答えていくだけで、1つの問いに対する理解度が確実に高められるためかなり効果的に感じました。もちろん不正解だった問題はチェックしておき完璧に正解できるまで繰り返します。

時間は掛かりますがコツコツと積み重ねることで理解と記憶が確実なものになっていきました。

2回目で実践した勉強方法とスケジュール

きゃちネコ

学習2年目としてスタートから10月の試験までの勉強方法と期間をまとめるよ🐡

先ず前提として、僕が使っていた教材は通信講座で有名な「フォーサイト」。

フォーサイトの問題集&テキスト類。このボリュームならやる気も出るはず!

口コミも高評価で“ManaBun”という学習アプリケーションがスマホで利用できるためスキマ時間を有効活用して学習できます。このeラーニングは講義や解説文も初学者でも理解しやすいように作られているため安心できました。

フォーサイトでは近年の宅建合格率が7割超えの実績があるので通信講座を利用したい!という方にはおすすめできます。

ちなみに僕は2022年度に絶対合格する意気込みで、2021年度から2年連続でフォーサイトの講座へ申込みました。

テキストや講義内容を前年度と比較すると多少のアップデート、法改正の反映などは見受けられましたがベースは一緒。

もしも2年連続で受験される方でテキスト類を買い直した方が良いか?お悩みでしたら前年度のものでも何とかなります。法改正と統計問題の部分を別途インターネットなどで情報収集しておけば、既存のテキスト・問題集でもカバーできます。

ただし、学習アプリケーションの利用は期限切れで利用できないため、引き続き利用したい場合は再度次年度に申し込んだ方が良いと感じました。

2年目で合格した具体的な学習スケジュールは以下の通りとなりました。

3月
動画での講義+テキスト読み込みをひと通り行う。
大事な部分はテキストに直接マーキングやメモ書きをする。
4月
「宅建業法の過去問題集を1周する。
不明点は解答やテキストの解説をよく読む。大事な部分はマーキング。
不正解だった問題は必ずチェックを入れておく。

※通勤や休憩などのスキマ時間でスマホアプリを利用して“一問一答”を同時進行させます。
(この学習・見直しルーティンは全セクション同様です)
5月
「法令上の制限」⇒「その他の法令」の順で過去問題集を1周する。
ゴールデンウイークの連休を有効活用できると前倒しができて理想的。

その他の法令はボリュームが比較的少ないため1ヶ月もかかりません。
終わり次第権利関係へ進めます。
6月
「権利関係」の過去問題集を1周する。
権利関係は民法に関わる問題が膨大で時間がかかります。突き詰めすぎても得点に直結しないものもあるので出題率が低いセクションは捨てるのもあり。
7月
「宅建業法」2周目。
業法は出題数が最も多いので一番時間をかけて良いです。
終わり次第「法令上の制限」へ。
8月
「法令上の制限」⇒「その他の法令」⇒「権利関係」の順で2周目。
お盆休みの連休を使って前倒して権利関係を完了させたいところ。
9月
ここからは過去問全てを解くのではなく、不正解が一度でもあった問題のみ解く。
今までのセクション順番とは逆の順番で開始。
「権利関係」⇒「その他の法令」⇒「法令上の制限」⇒「宅建業法」
全ての問題が大事ですが宅建業法の記憶を一番フレッシュにさせたいので最後に持ってきました。

また、フォーサイトで模擬試験の教材を申込みされている方は、到着次第9月中には模擬テストを行い現時点での実力をチェックした方が良いです。
10月
直前で「統計」問題の対策を行う。
ここは数字の記憶なので直前にやるのがベター。
(5問免除の方は不要)。
全セクションの不正解があった問題のみ再度読み返す。不安なところはテキストも必ずチェック。
試験前日
できれば休みを取って1日過去問とテキストの見直しに時間をかける。
不安箇所がないようにしておきたいところ。
持ち物は前日までにしっかりと準備。
必ず夜更かしはせずいつも通りの時間に寝るのが良いと思います。
試験当日
通常、もしくは少し遅めの目覚め。身支度を済ませ食事をとる。
入場開始の15分前には到着し余裕をもつ。
会場入りしてからは直前まで時間があるため見直しができます。
僕は「宅建業法」のみテキストと過去問を持っていったので眺めていました。
あとは全力を尽くすのみ!
試験終了後
自分にお疲れ様でした!と褒めてあげてください。
ネット上で解答解説が出回るので自己採点と重ね合わせたくなりますよね。
その前に自分自身や支えてくれた家族へご褒美やお疲れ様会をやりましょう。
家族がいる方は協力あっての挑戦だと思うので感謝の気持ちを忘れずに!

2回目の学習なので、用語や数字への理解や記憶は前年よりスッと頭に入るようになっていました。

勉強時間を気にするよりも、どのセクションまでやり遂げるか到達目標を設定しておくことが大事。そうすれば勉強にメリハリをつけられますし焦ることがありません。たまには息抜きを取り入れることも継続のコツです。

ちなみに僕は仕事の日は往復の通勤時間(2H弱)の間にスマホで一問一答と過去問を徹底的に行い家では一切勉強しませんでした。その代わり休日に集中して6時間以上は過去問題集&テキストを繰り返していました。

事前にスケジュールを明確にし、自分に合う無理のないペースを見つけて進めるのが理想的なので開始時期は早いに越したことはありません。

合格発表の確認方法

合格発表は例年11月下旬頃でインターネットで確認できます。

令和4年度(2022年)の合格発表日は11月22日。自己採点では36点か37点と全く当日まで不安だらけでした。

合格確認は一般財団法人不動産適正取引推進機構の公式HPでチェックできます。

一般財団法人不動産適正取引推進機構のHPより確認

2022宅建結果
合格点:36点

合格率:17%

仕事中、こっそり抜け出しスマホで確認……

自分の受験番号を発見!!

同僚や家族に報告。周囲からお祝いの言葉をもらうことができ、ようやく報われた感がありました!

念願の合格通知の到着!(嬉)

肝心の合格証書は発表の翌日~3日以内には自宅へ簡易書留にて到着します。これで間違いなく宅建試験合格者です。

まとめ

  • 1点差で不合格した反省を踏まえて一問一答を強化。一問ごとの理解度を高めた。
  • 学習開始は早いほど吉。通勤などの限られたスキマ時間を有効活用するべし。
  • 勉強時間ではなく到達目標を定めてメリハリをつけながらだと継続しやすい。
  • たまには息抜きも大事。
  • 宅建業法の学習時間を一番に確保し、民法は捨てる部分のことも念頭においておく。

同じく合格された方はおめでとうございます!惜しくも不合格となってしまった方も次はより良い結果となることをお祈りします。
そして合格した現時点ではあくまで“合格者”なので「宅地建物取引士」として活動するには登録と免許証の発行が必要です。

宅建士までの道のりは長いですね…

See you soon!!🐈