スギとヒノキだけが花粉じゃない|飛散時期と種類の解説はコチラです

スギ・ヒノキだけじゃない|花粉の種類と時期

目のかゆみ、くしゃみが止まらない…

春が過ぎたのに今日もムズムズが止まらないっ!と長引く花粉症で頭を抱えていませんか?

今回は花粉症の原因となる花粉の種類と飛散シーズンの時期をわかりやすく解説していきます。

花粉症がひどくお困りの方はどの時期に症状が出やすいのか傾向を把握し、事前に対策・予防することをおすすめします。

きゃちネコ

花見シーズンが終わったのにまだズルズルしてるにゃ~って方は実はスギ花粉が原因じゃないのかも…🐡

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スギとヒノキだけじゃない?花粉の種類と飛散時期とは

先ずは花粉症の発症要因やシーズンについての基礎知識を理解しておきましょう。

花粉の種類

花粉とは種子植物の細胞のことで、花のおしべから発生する粉状のものから成っています。

普段よく耳にするのはスギやヒノキが多いかもしれませんが、花粉が発生する植物はこの2種類だけではありません。

実は現在アレルギー反応が出る花粉として50以上もの種類があることが分かっています。その中でも特に知られている花粉の種類は下記となります。ちなみに筆者はスギ花粉歴15年以上で毎年悩まされています。

スギ(スギ科)

ヒノキ(ヒノキ科)

イネ(イネ科)

ブタクサ(キク科)

ヨモギ(キク科)

カナムグラ(アサ科)

これらの花粉は飛散時期がそれぞれ違い、アレルギー反応が出る人、出ない人も様々です。



スギ・ヒノキ花粉が多い理由

日本でスギ、ヒノキ花粉が多いのはもちろん国内の森林面積に対するスギ・ヒノキの割合が多いからです。

国土の森林の約3割をスギ・ヒノキが占める

スギ・ヒノキ全国分布

スギ林は全国的に分布している

出典:林野庁

古くから多様性のある木材資源として利用されてきたスギやヒノキは、戦後に植栽が進められそれら人工林が成長し活用するといったサイクルでした。

しかし、海外から安い林木が手に入るようになると国内のスギは手入れがされず、成長しっぱなしの木々が放置され常態化が進んでしまったようです。

そのため近年ではスギ、ヒノキ林が多く花粉で悩まされている方が多いんですね。

Note

国は、現在の人工林の伐採後に花粉の少ない苗木に植え替える取り組みを行っているようですがスピーディーには対応できていない様子。しかしながら2023年4月、花粉症は“もはや我が国の社会問題”と首相が発言したことでメディアでも多く取り上げられていました。これを機会に杉林の植え替え、有効活用の方法について話が進んでいってもらいたいです。今後の花粉量が減少することに期待!

きゃちネコ

杉林なんて無くなればいいのに!って思ってたけど昔は大事な木材資源だったんだにゃ🐡

花粉はいつからいつまで飛散する?

春が近づくと天気予報と同時に花粉情報も流れますよね。大体2月半ばから5月くらいまででしょうか。

実は花粉シーズンはその期間だけではありません。上述した種類の飛散時期は下図の通りです。

植物名 飛散時期
スギ 2~5月
ヒノキ 3~5月
イネ 5~6月
ブタクサ 8~10月
ヨモギ 8~10月
カナムグラ 8~10月
Attention!

これらは例年特に飛散が多いピーク月を記載。その年の気候や地域によって飛散時期がずれることがあります。

これらを見ると真冬以外は飛散していますよね。スギ花粉は毎年GW辺りまで飛んでいますので油断できません。4月以降もズルズルしていたらヒノキも疑った方が良さそうです。

夏~秋にかけて症状が出る方はイネやブタクサ、ヨモギなどの影響が怪しいです。ブタクサやヨモギは田畑だけでなく道端や空き地などでも生えている雑草。飛散距離はスギやヒノキと比べると短距離ですが、身近に存在する植物なので見つけたら近づかないように要注意です。

季節の変わり目に風邪っぽいな、という方は実は花粉症の可能性ありです。症状が怪しいようでしたらマスク着用などの自分でできる対策を初めてみてはいかがでしょうか。
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まとめ

  • 花粉の種類はスギ・ヒノキを始め50種類以上ある。
  • 木材資源として植栽されてきたためスギ・ヒノキが多い。
  • 花粉の種類ごとにほぼ1年を通して飛散している。症状が出る時期に傾向がある方は要注意。
  • 花粉が少ないスギの植え替えが進められているので近い未来は減少する可能性も。

花粉症の発症時期をしっかり把握し、事前対策・予防のお役に立てれば嬉しいです!

See you soon!!🐈