今回は「Lean on」の大ヒットでも知られるMajor Lazer(メジャーレイザー)のおすすめ人気曲18選をご紹介していきます。
レゲエやEDMなどあらゆるクラブ・ワールドミュージック好きを虜にさせる彼らのユニークなサウンドは、初めて聴く方も踊らずにはいられなくなってしまうはず。
キーパーソンとなるDiploの経歴を追いながらチェックしていきます。
目次
Diplo率いるMajor Lazer(メジャーレイザー)とは?
メジャーレイザーはDiplo(ディプロ)とWalshy Fire(ウォルシーファイアー:MC/セレクター)、Ape Drums(エイプ・ドラムス:DJ/プロデューサー)の3人からなるEDMユニット。2009年にディプロとSwitch(スウィッチ)によって始動したプロジェクトです。
“キーパーソン”Diploの経歴
発起人であるディプロはアメリカ・フィラデルフィアを拠点にし、2000年代から現在にかけEDM(エレクロトダンスミュージック)シーンに大きな影響をもたらした最重要DJ/プロデューサー。特にM.I.A.のプロデュースで「Paper planes」をヒットさせ一気にオーバーグラウンドへ輩出させたことが世界的有名になったきっかけとなりました。
ディプロのサウンドはハウスなどのダンスミュージックをベースに、トラップなどのヒップホップミュージックから民族音楽までをもミックスさせグローバルで唯一無二の音楽が特徴です。CMタイアップ曲として使われていたこともあるので聴いたことがある方も多いはず。
2005年にはディプロ自ら主宰するレーベルMAD DECENT(マッドディセント)を立ち上げ、様々なアーティストをフックアップしておりその目利きの才能は後のEDM・クラブシーンのトレンドセッターとムーヴメントの貢献者に。例えばDJ SNAKE、GTA、Yellow Claw、Dillon Francisなどはディプロが見出し今や世界的DJスターとなっていますよね。
2015年にはディプロとSkrillex(スクリレックス)からなるスペシャルユニット“JACK Ü”を結成。シングル「Where Are Ü Now」では、Justin Bieber(ジャスティンビーバー)の新たな一面も引き出し記録的大ヒットとなりました。
Major Lazerを結成
そんな大忙しのディプロはM.I.A.のプロデュースで共にしていたスウィッチと2人でメジャーレイザーを結成。1stアルバム「Guns Don’t Kill People…Lazers Do」ではデジタルレゲエ、ミュータントレゲエと称されるほど、コンセプトであるレゲエミュージックを彼らのフィルターにかけ斬新なEDMサウンドを生み出すことに成功しました。
スウィッチ脱退後はウォルシーファイアーとJillionaire(ジリオネア:DJ/プロデューサー)の3名体制になり更なる快進撃が始まります。レゲエ以外にもアフリカンやラテンなどワールドミュージックの要素を全面に押し出し、ラテン・グラミー賞にノミネートされたりとメジャーレイザーの名は完全にワールドワイドなものに。しかし、2019年にジリオネアが脱退。代わりにMAD DESENTからも活躍していたApe Drums(エイプ・ドラムス)が加入し新体制となっています。

エイプドラムスもダンスホールレゲエとエレクトロを基調としたサウンドを得意としており、Vybz Kartel(ヴァイブスカーテル)などのレゲエDJとのコラボの他様々な楽曲のリミックスを手掛けています。メジャーレイザーの音楽性との相性は間違いなしですね!
これまでの来日パフォーマンスはFUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェス)やEDC JAPANなどの大型音楽フェスで度々見られています。生で体感したい方はフェス・来日情報を要チェックです。
フジロックフェス2020での来日が予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2020年の開催中止が決定。しかし!来たる2024年、遂にサマソニ(SUMMER SONIC)とその前夜のソニマニ(SONIC MANIA)の夏フェスへの出演決定がアナウンス!見逃せません!
ちなみに筆者は2015年12月に新木場STUDIO COASTで行われた来日ライブへ行きましたが、パンパンの箱でのパフォーマンスは盛り上がりすぎて冬なのに汗だくになったアツい夜となりました。
そんな彼らのおすすめ人気曲を厳選しましたのでぜひ聴いてみて下さい。
レゲエ・EDM好きも唸るおすすめ人気曲をご紹介
Lean On ft. MØ

「Lean on」はパリ出身のDJ SNAKEとデンマークのシンガーMØを迎えたスローなムーンバートントラック。3rdアルバム「Peace Is The Mission」のリードシングルとなったこの曲はアメリカだけでなくヨーロッパや南米、オセアニアなどでも大ヒットしプラチナムの売上も達成。もちろん日本でもラジオやクラブでヘビープレイされまくっていました。
Too Original ft. Elliphant & Jovi Rockwell

アップテンポの「Too Original」はブラス音で一気にテンションを上げてくれる乗れる1曲。ストックホルム出身のElliphantの高速ラップとビートがマッチしてかっこいい。
Powerful ft. Ellie Goulding & Tarrus Riley

「Powerful」はイングランド出身シンガーのEllie GouldingとレゲエシンガーのTarrus Rileyを迎えての力強いバラード曲。ライブでも大合唱だったこの曲はボーカル2人の掛け合いが壮大なスケールを生み出しています。
Cold Water ft. Justin Bieber & MØ

みなさんお馴染みのJustin Bieberと「Lean On」でもコラボしたMØとのデュオ。切ないメロディーとミディアムトラックが心地よく聞きやすい1曲です。
Know No Better ft. Travis Scott, Camila Cabello & Quavo

「Know No Better」も「Cold Water」同様、ミディアム系のムーンバートントラックで心地よいリズムが良い感じで聴きやすい。キューバ系アメリカンのシンガーCamila Cabelloとヒップホップ界からTravis ScottとQuavoのコラボ。
Come On To Me ft. Sean Paul

ダンスホール界の貴公子Sean Paulはメジャーレイザーと度々セッションしており相性抜群。
「Come On To Me」はWillie Colon & Hector Lavoe「La Murga de Panama」のトロンボーンのサンプリングが特徴的で、ショーンポールのフックの煽りと相まって盛り上がるダンスチューンです。
Original Don ft. The Partysquad

M.I.A.のプロデュースも行っていたPartysquadをフィーチャーした2011年の「Original Don」。
クセになるバウンスビートとシュールなMVが最高です。男女の剣舞(?)とおばあちゃんの行動、ディプロの関係性…どれも謎だらけですが見入ってしまう…
Watch Out for This (Bumaye) ft. The Flexican, FS Green & Busy Signal

「Watch Out for This (Bumaye)」もムーンバートントラックにBusy Signalのシブい歌いまわしの組み合わせが斬新でかっこいい。こちらのブラス音は「María Lionza」というサルサの曲からサンプリングしていて、EDMとラテンの雰囲気がマッチしています!
Bubble Butt ft. Bruno Mars, 2 Chainz, Tyga, Mystic

お尻が大きくなっていくMVが印象的でそのまんまなタイトル「Bubble Butt」。Bruno Mars、2 Chainzなどの豪華客演とトラップ・クランク要素を盛り込んだヒップホップトラックが最高にクールです。お尻をシェイクするトワークをEDMで取り入れたのもディプロが最初だったと思います。
Get Free ft. Amber of the Dirty Projectors

2ndアルバム「Free the Universe」からのリードトラック「Get Free」を歌うAmber Coffmanはアメリカのロックバンド“Dirty Projectors”の元ボーカリスト。シンガーとしてRuskoやSnoop Lionの楽曲でもコラボしています。
エフェクトを多く取り入れた幻想的なダブトラックと優しく甘いボーカルがどこかノスタルジックな雰囲気。MVはジャマイカ・キングストンのストリートを映しています。
Jet Blue Jet ft. Leftside, GTA, Razz & Biggy

「Jet Blue Jet」はアップテンポで軽快なノリが気持ち良いダンスホールチューン。共同プロデュースのGTAはマイアミ拠点のDJデュオ。EDMにトラップやダンスホールを盛り込んだサウンドが人気で大型フェスでも活躍しています。「Mic Check」や「LCA」なんかが掛かるとめちゃくちゃ盛り上がりますよね!
Hold The Line ft. Mr. Lexx & Santigold

「Hold The Line」はスウィッチと組んでいた初期の頃の1stシングル。どこかサーフテイストが感じられるのはサントラなどでもお馴染みな「Misirlou」のギター音が延々とサンプリングされているから。
Pon De Floor ft. Vybz Kartel

この「Pon De Floor」はメジャーレイザーを代表する1曲。この曲が世界のクラブシーンに広まりEDMやダンスホール・レゲエの概念が大きく変わった方も多いはず。
Afrojackもプロデュースに関わったこの強力なトラックは、当時ジャマイカのトップレゲエアーティストもこのオケに乗せて歌っていましたよね。さらに2011年にはBeyonceの「Run the World (Girls)」にも使われ大ヒットしたことはあまりにも有名。
Believer(Major Lazer & Showtek)

「Believer」はオランダのEDMデュオShowtekとの共作。「Booyah」やDavid Guettaとの「BAD」はヘビープレイされていましたよね。
激シブなボーカルはカリビアンバンド“Freetown Collective”の「Good Swimma」からのサンプリング。ルーツ系のゆったりリズムからShowtek節全開のぶち上げビートへの変速が変態的で最高に楽しい。
Aerosol Can ft. Pharrell Williams

日本でもお馴染みPharrell Williamsを迎えての「Aerosol Can」は、タイトル通りスプレー缶のサンプル音や軽快なトラックとラップがコミカルな印象でユニーク。
MV中で目を引く全身タトゥーのおじさんはMike Giantという有名グラフィティ/タトゥーアーティスト。サンフランシスコを拠点とするストリートブランド“REBEL 8”のデザイナーとしても活躍。リリックをひたすらタギングしていくパフォーマンスは話題を呼びました。
King of the Party ft. Mr.Killa

メジャーレイザーの手にかかればソカだってEDMと余裕でクロスオーバー。カリブ海のソカシンガーMr.Killaを迎えてラガソカからトラップの雰囲気まで贅沢に盛り込んだ1曲。
トリニダード・トバゴの伝統的音楽であるソカは国のカーニバルでとにかく踊って盛り上がるポピュラーミュージック。
「King of the Party」の文字通り、パーティーやフェスで盛り上がりましょう!
Que Calor ft. J Balvin & El Alfa

「Que Calor」はラテンフレーバー漂うダンスチューン。エキゾチック感満載のこの曲はコロンビアのシンガーJ Balvinとドミニカ共和国出身のラッパーEl Alfaをフィーチャーしていてこちらもヘビープレイ中。
J Balvinといえば「Mi Gente」の大ヒットで成功を収めたし、El AlfaはCardi Bやディプロともコラボしていてワールドワイドな人気を博しています。両者の魅力もさることながら、インドでのリミックスバージョンやFIFA20のサントラ収録などの影響でさらに人気に拍車がかかっています。
Can’t Take It From Me ft. Skip Marley

レゲエの神様Bob Marleyの孫にあたるSkip Marleyをフィーチャーした 「Can’t Take It From Me」は“愛”のメッセージ性が強いダンスチューンです。ジリオネア脱退後の4thアルバム「Music Is the Weapon」からのリード曲。
ボーカルのメロディ、力強いトラックから美しさとポジティブさが伝わり素晴らしい1曲となっています。
まとめ
メジャーレイザーの楽曲はEDMに色んな国のポピュラーミュージックを落とし込むことで国籍問わず誰もが踊りたくなるようなワクワクする魅力が詰まっていますよね!
それこそ彼らが目指す“音楽で盛り上がり世界を一つに”というミッションが成功している証なのではないでしょうか。
See you soon!!🐈