今回の記事では知る人ぞ知る、R&B/ヒップホップ界のクイーンLauryn Hill(ローリン・ヒル)のおすすめの名曲をご紹介します。
- ローリン・ヒルって有名だけど何が魅力なの?
- おすすめの名曲はどれ?
- 懐かしい名曲たちを改めて聴きたい
と彼女の魅力に触れたい方におすすめです。
当時を知る方には今さらローリンヒル?と思う方もいると思いますが、20年以上経ったこれらの名曲は今聞いても全く色褪せないまさに“クラシック”です。
また、90’sリバイバルがトレンドとなる昨今では若い世代の方には新鮮に映えるはずです。ぜひチェックしてもらえると嬉しいです。
目次
今だからこそ必聴すべき!Lauryn Hill(ローリン・ヒル)名曲集
アメリカのニュージャージー州出身のローリンヒルは、元々90’s HIP HOPを代表する3人組ユニット、Fugees(フージーズ)でWyclef Jean、Prasらと共にシンガー/ラッパーとして活躍。Fugeesのセカンドアルバム「The Score」は世界で約1,700万枚売れグラミー賞も受賞したHIP HOP界での記録的作品となりました。
紅一点のローリンヒルは1993年のハリウッド映画「天使にラブ・ソングを2」の出演でも有名でその神がかった歌声はたちまち話題に。そして1997年にはレゲエの神様として知られるBob Marleyの息子であるRohan Marleyとの間に子供を授かりそれを機にソロ活動をスタートさせます。(ローリンヒルの子供たちはBob Marleyの孫にあたるわけですね!)
今回ご紹介する1998年に発表された1枚のアルバム「THE MISEDUCATION OF LAURYN HILL」は彼女のR&Bシンガー/ラッパーとしてのキャリアの集大成としての魅力が詰まっており世界で約1,200万枚のヒットを達成。当時のグラミー賞も総ナメに。
彼女のソウルフルな歌声だけではなく、ラップを駆使したブラックミュージシャンとしてのメッセージ・ファッション性の高さからBeyonceやTLCなどの著名人を始め、のちに活躍するアーティストや多くの人々へ影響を与えています。日本では惜しくも引退された安室奈美恵さんもその歌唱力やファッション性に強く影響されたという話は有名。
彼女の美しくソウルフルで普遍的な歌声は今だからこそ必聴です!
Ex-Factor
「Ex-Factor」は当時SONYのCMタイアップ曲としてよく流れていたので聴いたことがある方も多いはず。僕が初めてブラックミュージックのCDを買うきっかけとなったお気に入りの曲です。
スローでメロウなトラックの元ネタはWu-Tang Clanの「Can It Be All So Simple」をベースにしています。元ネタはすごいダークな雰囲気ですがこの曲ではビートはそのままで爽やかなトラックに生まれ変わっています。最後のフック“Care for me Care for me~”からのリピートはキャッチーで一度聴いたら耳から離れません。
そして近年ではDrakeがこのフックパートを「Nice For What」という曲で大胆にサンプリングしています。こちらはクラブバンガーチューンでかなりカッコいいです。サンプリングで新しい音が生まれることはヒップホップ文化の醍醐味。ブラックミュージックの面白さを感じます。
Doo wop (That Thing)
ピアノのイントロからサックスとともに一気に弾けるバウンストラックがカッコいいです。男性顔負けのライムフローはさすが。
歌だけでは伝えたいことが伝えきれない、という想いでラップを始めたそうです。歌もラップもできる二刀流スタイルはすごいです。
Everything is Everything
ファンキーなトラックと軽快なフロー、流れるようなフックのメロディがこれぞR&Bといった感じです。途中で挟むスクラッチもカッコいいですね。ファッショナブルなローリン・ヒルと力強いリリックが新鮮。
ちなみにあのJohn Regendがピアノで参加しています。
To Zion
「To Zion」はアコギの情熱的な音色が印象的。アメリカのラテンロックバンド、“Santana”でも活躍するメキシコ出身のギタリスト、Carlos Santanaをフィーチャーしています。(来日ツアーのこの映像は古いので画質悪し)
そのおかげかラテンの雰囲気がプンプン漂ってきますね。乾いたスネアと図太いベースラインもカッコいい。子供が誕生することへの感謝、日々の素晴らしさを歌っています。フックで伸びるメロディは美しいですね。
ちなみに“Zion”はローリンの第一子の名前にもなっているそうです。
Can’t Take My Eyes Off Of You
「Can’t Take My Eyes Off Of You」のメロディは耳にしたことがある方が多いはず。Frankie Valli and The 4 Seasonsの60年代の有名曲「君の瞳に恋してる(日本タイトル)」のカバー曲です。これは世界で色んなアーティストがカバーしている名曲ですね!
もろにR&Bなトラックにメロウで甘いラブソングに仕上がっています。
Fugees(フージーズ)もおすすめ!
せっかくローリンヒルに触れたので90年代ヒップホップを代表するFugeesの曲も少しご紹介します。レゲエなどにも影響された楽曲はまさにフージーズオリジナルです。
1990年代はヒップホップ黄金期と呼ばれていてサンプリングを基調とした素晴らしい楽曲が多いのでチェックしてみて下さい。
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Vocab
アコギ・ベース・ドラムのめちゃくちゃシンプルなトラックが激シブです。シングジェイ(レゲエでメロディに乗せながらラップするような)のようなフローが面白いです。
Fu-Gee-La
不穏なイントロがブラック感ゴリゴリでカッコいい。90’s感が漂っていますね!
ちなみにフックでローリン・ヒルが歌い上げているメロディは、Teena Marieという女性シンガーの「Ooh La La La」という曲を引用しています。
Ready or Not
「Ready or Not」はFugeesの中でも代表する一曲。シリアスなこのトラックはあのEnyaの「Boadicea」という曲がサンプリングされています。
意外なところから引っ張ってきてクロスオーバーさせてくるあたりセンスを感じられますね。
No Woman No Cry
説明不要のBob Marleyの名曲「No Woman No Cry」カバー。いつ聞いても元気が出ます。
“Everything’s gonna be alright”の歌詞はものすごくシンプルでいまだに影響力のあるキラーリリックです。
まとめ
「THE MISEDUCATION OF LAURYN HILL」が発売されたのは1998年の夏。TVCMで流れていた「Ex-Factor」のメロディを何気なく口ずさんでいた筆者は小学生でしたが、幼いながらもそのカッコよさに感激したことを忘れられません。
衝動に駆られ少ないこづかいで買ったこのアルバムが人生で初めて購入した洋楽/ブラックミュージックのCDとなりました。今もなお愛され続けている彼女の歌はこの先も“名曲”として語り継がれることでしょう!
アルバムの中にはこちらで紹介した曲以外にもファンキーな名曲が揃っていますのでお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
See you soon!!🐈