通勤・通学中の満員電車って毎日ストレス溜まりますよね…
この記事では、
- 満員電車でつり革を掴むことができない!
- だけど電車の揺れでバランスを崩して周囲に迷惑をかけたくない
- つり革なしでバランスがとれる立ち方はあるの?
といった日々の悩みを軽減すべく、体幹が最弱な筆者が検証して得た好バランスな立ち方をご紹介します。
4つのパターンで検証してみましたが、無意識に突っ立っているよりも効果は絶大だと思います。
通勤・通学ラッシュ帯で同じお悩みをもっている方のご参考になれば嬉しいです。
目次
満員電車でバランスとるのがツラい。
僕は都内在住で通勤では毎日電車を利用していますが、満員電車の中で座れることはまずありえません。
そして、つり革や手すりを掴むことができたら心配ないのですが、押しに押されつり革が届かない車内の中ほどへといつも追いやられます。
そのポジションときたら前後左右の乗客に挟まれながらどうにか電車の揺れに耐えなければなりません。
姿勢を崩してしまい隣の乗客に何度もぶつかってしまっていたことがありました。特に一瞬ドカっとやってくる急な揺れには耐えられません。
悪気はないのに相手には白い目で見られるしまさに肩身が狭い思い…出社前からストレスMAXです!
しかし周りを見回すと揺れに全く動じず、ひたすらスマホや本に夢中になっている人を見かけることはありませんか?
なぜ?
体幹や筋力、足の形やサイズなど体の違いを考えだしたらキリがないと思い、きっと立ち方や姿勢によってよろけずにバランスをとりやすくなる方法があるのだと思いつきました。
つり革なしでの立ち方を検証!
早速、思い当たる4つのパターンの立ち方で実際に電車内で揺れに耐えられるか検証。下記の写真をチェックしてみて下さい。
写真を見て、左側が進行方向、上下が縦方向、左右を横方向とします。それぞれの立ち方で電車内での足元の動きを評価していきます。
①通常の立ち方
左足側が進行方向。通常の棒立ち状態です。
【内 容】 | 【評 価】 |
つま先・かかとの浮き | ✖ |
横方向へのずれ | △ |
縦方向へのずれ | ✖ |
通常の立ち方だとつま先、かかとの浮きは当たり前でした。横方向のずれは左右どちらかに重心を置くとギリギリ耐えられる時がありましたが、急発進とブレーキ時には重いGがかかり、完全に床から足が離れてずれてしまいました。
縦方向の揺れはつま先、かかとで耐えられないカーブでずれました。特に急なカーブでの揺れは即アウトでした。
これは危険です。
②進行方向に向いて立つ
進行方向へ体を向けて①と同様の立ち方で検証しました。
【内 容】 | 【評 価】 |
つま先・かかとの浮き | ✖ |
横方向へのずれ | ✖ |
縦方向へのずれ | △ |
続いては進行方向へ体を向けての検証です。つま先、かかとの浮きは①同様あり。ただし①はカーブの揺れに対してでしたが、こちらの向きは急発進やブレーキ時にバランスを崩しました。
横方向、縦方向のずれは①とは反対の結果になりました。進行方向に対して正面を見ている分、写真縦方向の揺れには多少強いみたいです。
ただしこれも安定感はなく危険です。
③肩幅ほどに開き、逆八の字
左足側が進行方向。逆八の字で肩幅くらいのスタンスで足を開きます。
【内 容】 | 【評 価】 |
つま先・かかとの浮き | ✖ |
横方向へのずれ | ◯ |
縦方向へのずれ | △ |
続いては、①の足幅を広げ、逆八の字にした立ち方です。どのスポーツでもそうですが、なるべく両足間のスタンスを広く保つと安定したり動き易くなりますよね?それと同様な安定感に期待しました。
やはり縦方向の揺れには弱いです。つま先やかかとの浮きは発生しましたが、踏ん張りが強くできている感覚があり、ずれは①よりも少なく多少安定している感じがしました。
横方向は足を開いた分、安定感が増してずれはなくなりました!
両足間は広げて少し逆八の字にする立ち方は、棒立ちよりも安定感があるので最低限キープしておきたいものです。
④肩幅ほどに開き、進行方向側の足を外向きに、反対の足は逆八の字
進行方向の左足を45°くらい外に向ける。あとは③と同様。
【内 容】 | 【評 価】 |
つま先・かかとの浮き | △ |
横方向へのずれ | ◯ |
縦方向へのずれ | △ |
最後は、③の左足を更に外側へ向けた立ち方です。
つま先、かかとの浮きは多少はありましたが軽減されました。左右の足で角度が違うためか、揺れでの荷重が分散されているような感じで安定感がありました。
横方向の揺れはかなり安定します。左右の足どちらかに重心をずらすことはありましたが、急発進、ブレーキでも足が床から離れてずれるということはありませんでした。
縦方向のずれはつま先、かかとで踏ん張り切れない時に多少動くことはありましたが、③よりはどっしり構えられている感じがあり安定感があったと感じました。
実はこの立ち方、スノーボードのスタンスに似ているんです!
僕は冬場にスノーボードをしますが、初心者の頃は写真のように前足を進行方向側におもいっきり向けて滑っていました。(後ろ足も内向きでした)
雪山での滑走では様々なコンディションや地形に対して重心のバランスをとらなければなりませんが、横に進んでいくスノーボードは上半身を進行方向に向けるほど安定します。バランスのとり方に似たものがあると感じました。
この立ち方が4パターンの中では一番安定する結果に。ただし、僕の場合利き足が右足なので、スノーボードに乗る時は写真と同じ左足が進行方向になります。(これをレギュラースタンスと呼びます。)
それとは反対に左利きの方は右足が進行方向の向き(フェイキースタンス)の方が、もしかしたら安定するのかもしれません。
一概には言えないので両方で試してみて安定しそうな方を向けるように乗車すると良いかと思います。スノボーの練習になるのかも…
満員電車で倒れないための姿勢とコツ
以上の通り、進行方向の足を外向きにすることで電車の前後の揺れをサポートし、反対側の足で横揺れのバランスをとれることが分かりました。
それでは、更に安定させる対策として重要なポイントを挙げてみました。これらはスノーボードの滑走での基本姿勢に共通しているものなのでボード経験者は馴染みがあるかもですね。
足はなるべく肩幅くらい開く
両足間は肩幅くらいに開きます。棒立ちだと柱一本で体を支えていることと同じになってしまいます。なるべく足は開き、二本の柱でしっかり体を支えられるようにしましょう。
膝を少し曲げる
どのスポーツでも膝を曲げて重心を落とすことでバネのような働きをすることが可能になり、急な動きへの対応をし易くしていますよね。
満員電車内で常に膝を曲げることは難しいので、急なカーブがあるポイント付近や(駅間を覚える)、アナウンスがあった時だけ身構えるといった対応をとればOKです。
靴は薄底でピッタリサイズ
靴は薄底の方が、床からの動きを瞬時に掴みやすいのでおすすめ。また、オーバーサイズの靴だと中で足のずれが発生してしまい上手く踏ん張れないことがあります。なるべくピッタリサイズの靴を履きましょう。
きゃちネコ
胸の向きは少し進行方向を意識する
胸の向きが真横に向いていると(直立状態)前後の揺れに対応できません。しかし、胸の向きを少し進行方向に向けることで、若干ながら上半身でもバランスをとることができます。
上半身だけ進行方向を向けるのは大変なので、進行方向側の足のつま先と同じ方向に胸を開く意識をしましょう。
重心は常に真ん中を意識する
片足どちらかに体重を乗せていると、反対方向へ負荷がかかった時に対処できずによろけてしまうはず。
重心は常に体の真ん中に置くことを意識して立ち、いざという時に体重移動ができるように準備しておくことが大切です。
まとめ
- 両足間は肩幅くらいに開いて広めに体を支えるように
- 進行方向側の足は外側45°くらいの角度まで開く
- 同時に、胸の向きも進行方向側の足のつま先方向へ
- 反対側の足は逆八の字を意識する
- 重心は常に真ん中に置き、膝はいつでも曲げられるように構える
- 靴はなるべく薄底・ピッタリサイズ
これらを意識すれば揺れ対策にかなり有効になります。
本当は下の記事のように新幹線のグリーン車のようなスピーディーで快適な空間で通勤できるのが理想的。
スマートEXなら新幹線の予約が超簡単!チケットレス登録から使い方までのやさしい解説
ですが現実的ではないので、電車内でできる限りの対策をとるしかないです。
基本はつり革や手すりにしっかりと掴まり、揺れ・急停車の際に周りに迷惑をかけないよう先ずは自分で安全乗車を心掛けることが第一です。
そして、乗客一人ひとりが安全を確保できるように譲り合いの精神を持って乗車したいものです。
みんなが利用する公共交通機関ですからね!
See you soon!!🐈