今回はEDM(エレクトロダンスミュージック)界において絶大な影響力を放ったスウェーデン出身のDJ/プロデューサー、Avicii(アヴィーチー)のおすすめの名曲をご紹介します。
ご存知の通り、彼は2018年4月20日に28歳という若さで亡くなりました。
これはダンスミュージック界だけではなく音楽業界全体にとってとても悲しいニュースであり、かけがえのない才能を失ってしまった残念な出来事になりました。
なぜならAviciiが創り出す音楽はEDMという枠にとらわれず色んな角度からアプローチを試みており、ジャンル問わずたくさんのアーティストやファンから愛される素晴らしいものだったから。
- Aviciiの楽曲の魅力を知りたい
- 名曲はどれ?
- 改めて聴きなおしたい
と彼の音楽に触れたい方向けに14曲を厳選しましたので音楽好きは必聴です!
目次
厳選!Avicii(アヴィーチー)おすすめ名曲集
筆者も初めて「Levels」を聴いたときから彼のファンになり、2016年に行われた最初で最後となってしまった来日ジャパンツアー(幕張)に行くことができました。(以前にも来日アナウンスが何度かありましたがAviciiの体調不良が理由で全てキャンセルに。それもあり念願のジャパンツアーとなりました)
Otto Knowsも同行したこのライブではAviciiの本気度が伝わる力強いパフォーマンスでした。彼が創り出したダンスミュージックの勢いと“音を最高に楽しんでいる表情”に何度も感動したことを忘れられません。
印象的だったのが【客層】。EDMのフェスといえばいわゆる“パリピ”っぽい若者が多いイメージですが、Aviciiのライブは老若男女問わず。中にはこんな人が?(失礼ですが)という方もいて、リスナーもジャンルレスのあらゆる層がいるんだなと驚きました。これは彼が生み出すオリジナリティ溢れる音楽性と通じているものだと思います。
当時引退も決定していましたが復帰し2017年には新曲も発表。そして実は今回、ニューアルバムを制作中だった話もあり期待感高まるところでの出来事だったので、僕たちファンにとってはとてもショッキングな結果となりました。
しかしながらAviciiの素晴らしい楽曲は作品として世に残っています。追悼の意も込めて心に残る名曲をまとめましたので、知っている方は改めて、初めて聴く方はぜひその世界観を味わってみて下さい。
Levels
「Levels」といえばAviciiの名前を一気に広めた代表曲。彼を知らない方も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?またはこの曲で知った方も多いはず。
サンプリングしているEtta Jamesの「Something’s got a hold on me」は60年代のR&Bヒット曲。“Oh, sometimes I get a good feeling yeah~”の部分はあまりにも有名でつい口ずさみたくなってしまいますね。この曲が出た頃は、日本ではEDMという言葉がまだ浸透する前の時期だったと思います。また、HIP HOP界でもダンスミュージックがクロスオーバーし始め、Flo Ridaも同じサンプリングで「Good Feeling」という曲をヒットさせていましたね。
僕はフェス(スプリングルーヴ2012)で、David Guettaがこの曲をプレイしていたのをすごく覚えていて思い出の1曲となっています。
Fade Into Darkness
それまでの感覚で【ダンスミュージック=踊る・盛り上がる】でしかなかったのですが、この「Fade Into Darkness」は静寂の中の美しさを感じることができ、ヘッドホンで何度も聞き入ってしまったのを覚えています。
イントロからループするピアノのリフは美しいながらも中毒性があり、そこからのフックへのグルーヴ感は聞いていてとても心地良いです。MVも幻想的で曲とマッチしていますね。
Hey Brother
“Hey brother~”から始まるイントロは新鮮なのにアコギの音色がどこかカントリーぽく懐かしい雰囲気。
というのもこの男性ボーカルはDan Tyminskiというブルース・カントリーのミュージシャンだそうでどおりでトラックとマッチしているワケです。そしてフックの管楽器の音はとても力強く、何かやる気を奮い立たせてくれる勢いを感じます。オールド感をダンスミュージックに落とし込み、全く新しいカッコいい曲になっています!
You Make Me
「You Make Me」は思わずステップを踏みたくなるダンサブルな一曲。ミディアムトラックとオールドアメリカンなディスコでのミュージカル風なMVがマッチしていて面白いです。
くだけたピアノの音色がすごくファンキーでめちゃくちゃオシャレ。クラブへ出かけたくなってしまいます。
Lonely Together
復帰後2017年に発表されたEP「Without You」からの一曲「Lonely Together」。イントロからループする重いシンセ音がカッコいいです。
キュートだけど哀愁漂うRita Oraの歌声とエモーショナルなトラックがマッチしています。今までのAviciiの曲と違う路線で、どちらかというと今風のミディアムテンポのEDMソングに仕上がっていて逆に新鮮。
Taste The Feeling
「Taste The Feeling」はコカ・コーラのCMでもお馴染みでした。Maroon5やKygoともコラボしているオーストラリア出身のConrad Sewellを迎えて、万人ウケしそうなとてもキャッチーなAviciiテイストな音になっています。
こちらも心地よいミディアムテンポで世代問わず楽しめる一曲。
Wake Me Up
「Wake Me Up」も「Hey brother」同様、カントリー風なサウンドをダンスミュージックに落とし込んだサウンド。キャッチーなメロディで老若男女問わず人気があるのもうなずけます。
ロックバンドIncubusのギターMike Einzigerが楽曲制作に参加しているとのこと。ちなみにPVの女性が綺麗すぎですよね?実はKristina Romanovaというロシア出身のモデルさんらしいです。
Waiting For Love
こちらは大ヒットした2ndアルバム「STORIES」からリード曲にもなっている「Waiting For Love」。
フックのシンセ音がチープでどこか懐かしく80年代っぽい印象でしょうか、ジュークボックスから流れてきそうな世界観があります。あのMartin Garrixも楽曲制作に参加しているようです。
歌はシンガロング必須のキャッチーさがあり、ライブではフックの“Monday left me broken~”から大合唱でした。
You Be Love
こちらは復帰後2017年の「You Be Love」です。Billy Raffoulのソウルフルな歌声とギターのリフがめちゃくちゃカッコいいです。単にダンスミュージックの枠にとらわれていないユニークなトラックになっています。
こういうところが色んなジャンルの人たちを巻き込み、新たな音がまた生まれていくのだと思います。もっともっと新曲を聞きたいところでした。
The Days
アコギとトロピカルなシンセ音と前向きな歌詞がとても爽快です。日々を生き抜く素晴らしさを歌っていて、失敗して落ち込んだ時に聞くとリスタートの後押しをしてくれる、そんな曲ではないでしょうか。全体的にとてもメロディアスなのでポップス好きの方も聴きやすいですね。
The Nights
父と子の絆をストレートに歌った曲です。「人生を無駄にするな」といった父からのメッセージと、フックでのストリングスの音色が壮大なスケール感を出していてグッときます。この曲を聴くと僕も父のことを思い出し気が引き締まります。
Back Where I Belong
「Back Where I Belong」はOtto KnowsがAviciiの引退前に共作で発表した楽曲。この2人、実は幼なじみのようです。Otto Knowsも同行していた来日ライブでこの曲を披露していて感動的でした。
LPという女性ボーカルと切ないメロディがすごくマッチしていて、フックの盛り上がりは泣きそうになります。これを聞いた時、「僕たちはいつまでも待ってるよ!」とAviciiに向けて再起を願いましたが残念ながらそれは叶いませんでした。
I Could Be The One
Nicky Romeroとの共作楽曲。Noonie Baoという女性ボーカルの静寂の中で囁くような歌声が心地良い。それとは対照的なフックの疾走感は何回聞いても踊らずにはいられません。
“I could be the one to make feel that way~”の部分はライブで大合唱でした。ところでMVがクレイジーすぎますよね。ストレス解消に最高ではないでしょうか。
Dear Boy
最後は「Dear Boy」。Aviciiのメロディセンスをシンプルに感じられる曲で僕もお気に入り。
爽快感とエモーショナルさが共存している絶妙なトラックは元々の“アヴィーチーらしい”一曲だと感じます。どこか冒険に旅立ちたくなるようなそんなメロディ。映像は2019年12月にストックホルムで開催されたAviciiの死後初となるトリビュートコンサート。生前に彼と深い関わりがあったアーティストや世界中からのファン5万人以上を動員したアツいライブになったんだそう。
ライブで歌うのは「Addicted to You」でもフィーチャーされているUSシンガーのAudra Mae。CD音源ではMajor Lazer(メジャーレイザー)との楽曲でもお馴染みのMØが歌っています。
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まとめ
AviciiならではのアプローチでEDMのひとくくりにはできない、他とは一線を画す楽曲が多い印象だったのではないでしょうか。
中にはこんなのPOPSだ、とディスる方もいますが、踊らせてくれる音楽は全てダンスミュージックだと思っています。そこに色んな要素を詰め込んだからこそ、オリジナルかつジャンルレスで様々なリスナーから愛されたのではないかと僕は考えます。
クラブでも名曲チューンとしてパワープレイされ続け、彼の死を惜しむ声を耳にします。
若干28歳で逝ってしまったのは本当に早くて大変悔やまれますが、Aviciiの音楽は僕たちの心の中でこれからも生き続けます。
これらの楽曲以外にも素晴らしい曲がたくさんあるので、宜しければ下部より探してみて下さい。
未発表の曲を聴ける日を待ち望んでいます。
I’m really sad to hear bad news but I’ll never forget your great songs and performance!!
Your music never die and will be living in our heart forever. RIP.