今回は、90年代からパンク・メロコアシーンを一線で引っ張ってきたTHE OFFSPRING(オフスプリング)のおすすめの名曲をご紹介します。
全世界でCDを4,000万枚以上売り上げている彼らのサウンドは、ちょっパヤなファストパンクからキャッチーなメロディ、ブラックカルチャーやエクストリームスポーツへのアプローチまで、ジャンルをクロスオーバーさせるカリフォルニアバンドならではのサウンドを叩き出しています。
- メロコア・パンクロック好き
- 往年のオフスプの名曲を聴きたい
- 歳なんて関係なくモッシュしていたい
といった、僕たち30歳オーバーの世代から現代の若いメロコア好きの方々へぜひ聴いてもらいたいです。
現代ロックの土台となる名曲たちは要チェックです。
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目次
THE OFFSPRING(オフスプリング)おすすめの名曲集
GREEN DAY、THE OFFSPRINGの爆発的ヒットによりメロコア黄金期となった90年代は、BAD RELIGIONを始め、RANCIDやNOFXなどたくさんのビッグバンドが有名となった時代。その影響もあり日本ではHi-STANDARDが大人気でしたよね!
そんな90年代メロコアバンドの中でもオフスプは、南カリフォルニアの雰囲気やカルチャーを色濃く映し出しており他のバンドとは一線を画す存在に。
ファスト・タイト・メロディック、たまにミクスチャーなサウンドは今や当たり前に溢れていますが、先駆けとなるオフスプに一度は影響を受けているバンドやリスナーは多いはず。
筆者はサマーソニック2016の来日で念願の生ライブを見ることができました。Dexter(Vo&G)もNoodles(G)もだいぶオジサンになっていましたが…当時の勢いはそのままに、貫禄ある圧巻のパフォーマンスで会場は熱狂の渦と化していました。
往年の名曲を惜しみなく披露してくれたのは鳥肌モノ。モッシュ必須の楽曲は必聴です!
Pretty Fly (For a White Guy)
オフスプといったら先ずは「Pretty Fly」。イントロの“Give it to me baby~”は聴いたことがある方も多いはず。ライブでは大合唱の名曲です。
デクスターがラップしていますが、MVで白人がB-BOYを気取ってローライダーを転がしているのが面白いですよね。これはブラックカルチャーをバカにしているわけではなく、アンチファッションをうたっています。外面ばかり固めても中身が無きゃ意味がない、真似事ばかりするな、というようなメッセージ。フザけているようで核心を突いているところがカッコいい。
All I Want
“ヤーヤーヤーヤーヤー”のイントロから始まるちょっパヤな「All I Want」。男気溢れる2分間のファストパンクです。シンガロング必須のフックは、これぞオフスプといった感じ。ファストでタイトなドラミングは爽快ですね!
Self Esteem
エピタフ・レコード時代に大ヒットしたアルバム「Smash」の代表曲。“ラーラーラララー”のイントロは一度聴いたら頭から離れません。重々しいメロディとシンプルで荒々しいサウンドがどこかグランジっぽくも聞こえます。オフスプ“らしい”ミディアムチューンでカッコいいです。
Come Out And Play
「Come Out And Play」も「Smash」からの一曲。ギターの中近東メロディはオフスプの定番!パンクをベースに様々なエッセンスを取り入れるところがセンスの良さとカリフォルニアらしさを感じられます。
The Kids Aren’t Alright
ストレートなメロコア。大人になるにつれて周りの環境の変化を唄った少しシリアスな曲。ギターソロの鳴きが共鳴していて何ともカッコいいですね。
Why Don’t You Get A Job?
ブラス楽器と裏打ちがスカのような雰囲気で陽気な曲になっています。しかし、歌詞は貢いでしまっている友達の恋人(ヒモ)に対して「お前いい加減働けよ」といったメッセージ。ピースフルなサウンドとのギャップが楽しい!
One Fine Day
「One Fine Day」は2000年に入ってからのアルバム「Conspiracy Of One」から、超キャッチーなファストチューン。これほどキャッチーで単純明快だと初めて聞く方もとても入りやすいと思います。ライブではもちろんモッシュ確定でめちゃくちゃ盛り上がります。
Original Prankster
こちらも「Conspiracy Of One」からシングルカットされている「Original Prankster」。「Pretty Fly」路線のこの曲は、本物のラッパー“RED MAN”をフィーチャーしています。MVではローライダーやスケーターが映し出され、音楽・カルチャーのクロスオーバー感を感じさせられる曲です。
Want You Bad
ポップでキャッチーな「Want You Bad」はまさしく男の願いを歌ったラヴ(?)ソングです。フックはとても覚えやすいですよ。
Da Hui
サーフィン好きのデクスターとヌードルスが思いついた曲。タイトルの「Da Hui」とはDa Clubの意味で、ハワイ・ノースショアを代表するサーフクラブの集団。2人の知人がDa Huiのメンバーにこの曲を聞かせたら気に入り、MVをハワイで共同制作することになったらしいです。アウェイの白人がロコに吊し上げられるストーリーはユニークで面白い。ちなみにバックボーカルのゲストでは、元“Pennywise”のJim Lindbergが参加しているとのこと。
この潔い1分半のちょっパヤチューンでも定番の中近東メロディがあり、サーフテイストを盛り上げてくれています。
Hit That
「Hit That」は砕けたキーボードとダンスビートが印象的で当時すごく新鮮でした。実際にキーボードをプレイしているのは2PACの全作品に関わっていた“Ronnie King”というアーティスト。クラブで掛かったらガンガン踊ってしまいそうな曲です。
Hammerhead
ノスタルジックな音色のアルペジオから始まり、疾走感溢れる2ビートで迫ってくるのはいつものオフスプ節。2008年のアルバム「Rise And Fall,Rage And Grace」からのこの一曲はメロディも歌詞も攻撃的です。曲中8ビートへ変速した辺りからは、シャウトがめちゃめちゃロックしていてカッコよすぎ。
Stuff Is Messed Up
往年のアメリカンハードロックな雰囲気の「Stuff Is Messed Up」は、イメージ通り社会や政治への批判を歌い上げたストレートなチューン。デクスターが問題提起しているであろう単語を連発しているあたり、メッセージ性の強さが伝わってきます。バウンスビートのノリが今までとは少し違った盛り上がりを見せてくれています。
Cruising California (Bumpin’ In My Trunk)
2012年版「Pretty Fly」な感じでしょうか。タイトル通り海沿いをドライブ・クルージングしたくなるような一曲。誰もが聞きやすく分かりやすいパーティーチューンでは爽やかですが、少しエモーショナルなメロディで年を重ねたオフスプの進化を感じられますね。
Americana
最後はアルバム「Americana」の同タイトル曲のライブ映像です。2013年にブラジル・リオで行われたロックフェスです。イントロでの会場の一体感ハンパない!ヘビーなイントロからボーカルが口火を切ってスタートする演奏がカッコいいです。ファスト・タイト・メロディとどれをとってもこれぞオフスプ!
まとめ
パンクロックをベースにしつつ、ストレートなファストパンクから南カリフォルニアならではクロスオーバーな曲まで様々でしたよね!
これが何年経っても色褪せないオフスプの特長だと思います。
名曲揃いなのでこちらで紹介しきれないのが残念ですが、過去のアルバムには他にもおすすめの名曲が揃っていますのでぜひチェックしてみて下さい。
See you soon!!🐈