今回は株価やFX(外国為替)などのあらゆるチャートで取引額を表す「ローソク足」の見方について、初心者の方向けに分かりやすく解説していきます。
- 経済動向や投資に興味があるけどチャートなんて読めない
- ローソク足の読み方とか見方ってどんなの?
- 形状によってチャートで何が分かるの?
とお悩みの方へ、基本的な知識としてご参考になれば嬉しいです。
ローソク足の見方を知ると、対象の相場の動向をチャートを通して読み解くことが可能に。それにより売買の強弱・タイミングが理解しやすくなるので、より有益な取引ができる可能性が高まります。
目次
基本!ローソク足の見方
株やFXだけではなく最近ではビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)トレードも盛んになってきており、若い方でもローソク足を見る機会が増えた方が多いかもしれません。また、ニュースなどで日経平均やダウ平均などの価格を日常的に耳にする方も多いはず。
ローソク足(別名:キャンドル)はそんな金融商品などの売買の結果を表す分かりやすいものです。
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ローソク足(あし)とは?
ローソク足とは、期間内の値動き【始値(はじめね)・高値(たかね)・終値(おわりね)・安値(やすね)】をローソクのような形で表したチャートのことです。
上図のように期間内の取引額の結果がそれぞれローソク足で連続して形成されていき、チャートとして動向が見られるようになっています。ローソク足の形状によって、トレンド(上昇相場 or 下落相場)の確認や売買のサイン、今後の値動き予想などが可能に。
ローソク足の読み方は設ける期間で変わります。
- 1年 ⇒年足(ねんあし)
- 1ヶ月⇒月足(つきあし)
- 1週間⇒週足(しゅうあし)
- 1日 ⇒日足(ひあし)
- 4時間⇒4時間足
- 15分 ⇒15分足
などです。
足の期間は長ければ長いほど表す動向の精度が明確であると考えられ、投資・トレードを行う場合には先ずは長期の足でトレンド確認を行うことが基本。
また投資・トレード期間によってメインで見る足は様々で、長期トレードの場合は週足や日足を、デイトレーディングやスキャルピングなどの短期トレードは1時間足や分足をメインで使うイメージです。FXなのか、株なのか、売買する商品やトレードスタイルによって重要視する時間軸は異なります。
ローソク足の見方
具体的にどう読み取るのか解説していきます。
先ずローソク足は【陽線】と【陰線】の2つが存在します。価格が上昇した時に【陽線】、下落した時に【陰線】が発生します。
ローソクの色には特に決まりはなくチャートや設定によって様々。ここではシンプルに陽線を白、陰線を黒とします。下図をご覧下さい。
【陽線】=始値より終値の方が高い(上昇)
・「実体」⇒期間内の始値と終値を示す。
実体が長ければ長いほど上昇する力が強いと考えられる。
・「上ヒゲ」⇒先端が期間内の高値(最高値)を示す。高値と終値の差。
・「下ヒゲ」⇒先端が期間内の安値(最安値)を示す。安値と始値の差。
【陰線】=始値より終値の方が安い(下落)
陰線の場合、実体の見方が陽線の逆さバージョンと考えます。始値・終値を上から下方向へ見ます。
ヒゲの見方は陽線と同じですが、実体が逆さになるので、
・上ヒゲ⇒高値と始値の差
・下ヒゲ⇒安値と終値の差
となります。
以上のことからヒゲの長さでも売買の強さが分かります。例えば、
上ヒゲが長い⇒高値から多く売られた。(売りが強い)
下ヒゲが長い⇒安値から多く買われた。(買いが強い)
と読み取ることができますよね。
実際に下図のケースではどのように読み取れるでしょうか?
- 一旦下落した後買いが入り、始値から1,100円手前まで大きく上昇
- 1,200円まで上昇したが売りが入り、始値付近まで下落して長い上ヒゲを付けた
- 始値1,100円から再度高値を目指すも届かず、上ヒゲを付けてそのまま一気に下落⇒終値は950円
このようにローソク足の形で値動きを読み取ることができます。形状によってはトレンド転換のサインにもなり得るので、動向を予測する1つの材料として欠かせないものであることがわかります。
更にテクニカル分析を組み合わせると、チャートの動向の理解が深まり高精度な予測ができる可能性が高まります。
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チャート例
最後に実際のチャートを見ながら簡単に考察していきます。
日経平均株価の日足チャートです。(緑が陽線、赤が陰線)
- ①の辺りで上ヒゲを付けて徐々に下落
- ②で長い実態の陰線を付けて力強く下落
- ③・④で下ヒゲを付けて上昇するも⑤で上ヒゲを付けた後下落
- 下ヒゲを2回付けた辺りが底だと意識され徐々に上昇していく
ざっくりこんな感じで読み解けますよね。実体・ヒゲの長さ、同じ線が連続して発生するかなどサインとなるポイントがいくつかあるので要チェックです。
まとめ
以下まとめです。
- 期間内の値動きをローソクの形で表す。
- 基本構成は【始値・終値・高値・安値】の実態とヒゲが付く。
- 年足から1分足まで売買期間によって時間軸を使い分ける。
- あくまで値動きの結果であり動向を100%予測できるものではない。
一見複雑そうなローソク足チャートですが繰り返し見ていくうちにすぐに読み取ることができます。投資やトレードを考えている方は、先ずは色んなチャートの値動きを見て慣れることが大事だと考えます。理解できるようになれば売買取引がより有益なものになるはず。
See you soon!!🐈